サナフミのラーニングジャーナル

実践からの学びをまとめています

【茶道】支点を見出す

自然体で最大限の力を発揮するために、支点を見出す。

本日も、茶の湯の稽古で感じたことを書き記したい。

風炉のお手前では、柄杓を釜に置く場面がある。そこから湯を汲み、茶碗へ注ぐ。今日は、柄杓を握り、湯を汲んだその瞬間、いつもより重みを感じた。もちろん、道具が変わったわけでもなければ、お湯を入れすぎたわけでもない。

では何が違うのか。自分が柄杓を持つ手の位置が違ったのだ。

いつも通り持っているつもりであったが、よくよく思い返せば、いつもより中心から離れた場所を持っていた。その結果、作用点(柄杓の桶部分)から力点(持っている場所)遠くなり、支点がズレて、いつもより力を入れないとバランスが保てなくなったのだ。

小学生の理科の授業みたいな話であるが、私はこれまで日常においてこの力学を意識したことはほとんどない。プロの料理人であれば、包丁のどこの部分を握るのかは、ミリ単位で体得しているであろうし、プロ野球選手であれば、バットの握る位置は結果に直結するので、意識しているだろう。

些細なことではあるが、日常で扱う道具において、持つ位置を意識してみると良いかもしれない。自分が一番自然体に持つことができる位置はどこか。そして、それはなぜかを考える。道具は適切な目的があってこそ、道具の効果を発揮できる。力むことなく、長時間目的を果たすことができているか、考えてみるのも良い。

私の場合は、鉛筆の持ち方を考えてみたい。そもそも、何か考えごとをする際には、文字通り、紙(ノート)と鉛筆を使う人間である。外出中のメモはスマホを使い、PDF資料への書き込みはタブレットを使用するが、自分の頭の中にある考えを言語化するときは紙が好ましい。

ボールペンと異なり、鉛筆は時間と共に書きこごちが変化する。書き続ければ芯が丸まり、角度を変えれば、かすれたりする。この不確実性に加え、どこを持つのかによって、書き出す文字の質が変化する。もちろん、鉛筆の場合の支点を考えてみても面白いだろう。

自分がこだわる道具については、身体の一部と言えるように扱えるようになってみたい。