サナフミのラーニングジャーナル

実践からの学びをまとめています

【ファシリ】意見を出してもらうための準備

新年早々、部署でのミーティングがあった。どのような進行をするか昨年から考えており、自分の中でのイメージは明確に持っていた。

まず、個人で資料を確認する時間をとり、それぞれクラウド上の資料にコメントを入力する。その後、コメントを見ながら討論すべきポイントをきめ、議論する。そんな流れであった。

いざ、やってみると、これが見事にコメントの入力が1人だけ。(参加者は8人ほど)つまり、ほとんどコメントを入力できなかった。オンライン会議で、発言をするよりコメントを入力する方がハードルが低いと思ったが、それでも難しかった様である。

振り返ってみれば、そもそも個人で資料を確認する時間が十分ではなかった。資料の分量に対して時間が短すぎた。

こうやって書いていて思い出したが、以前に別のコミュニティで、資料の読み上げでは時間がもったいないから、各自で文章を読み込む時間を設けて会議をしたことがあった。その際も十分に時間を取ったつもりであったが、個々人で内容を理解し切れず、結局、再度説明したことがあった。

これらから考えるに、自分が想像している以上に、初見の文章を一読しただけですぐに理解し、自分の意見を出すことは難しいと言うことだ。そんなの当たり前だと思うかもしれないが、いざ自分が会議進行をする立場になると忘れてしまう。なんせ自分自身は何度も会議資料を見ている(自分で作成している)ので、理解しすぎている。その基準で考えるから、自分では問題ないと考えても、参加者には高すぎる要求をしてしまっている。

他者から意見をもらうためには、自分が考えている3倍以上の細かいステップを踏む必要があると思った。何について考えてもらうのか、どんな意見が欲しいのか、事前に伝えて準備ができる環境を作り、当日も十分考える時間を設けた上で、意見を聞くのが良い。

また、無理に意見(コメント)を求めることも避けた方が良い。特に意見がない、というのも意思表明の一つである。必ず全員からコメントをもらおうとするのは手段が目的化しかねないので注意すること。