サナフミのラーニングジャーナル

実践からの学びをまとめています

【論点思考】振り返りから一つだけ次のアクションを考える

もう少しで半年ほど取り組んでいたプロジェクトが終了する。メイン担当だったメンバーと雑談を含め、簡単な振り返りを行った。

 

できたこと、できなかったこと、それらの原因と今後生かしたいことを話し合う。筆者は内省が好きなタイプで、学びになったことや気づいたことがたくさんあり、今後の生かしたいことが色々と浮かんでいた。一方、相手はざっくりとした振り返りを簡単に述べるだけであった。

具体的にいえば、初動が遅く、終了ギリギリのところで顧客を不安にさせるところがあった。今後は、契約関連を早めに済ませ、顧客がテストできる期間を確保できるようにした方が良いと言ったもの。いかにもシンプルである。

せっかく色々と取り組んだのに、それだけなのか、と思ったが、よくよく考えてみると、そういった振り返り方も良いのではないかと考え直した。

自分の場合は、一つのことからたくさんの学びを得ることが良いこと、できるだけ次に活かせることが多い方が良いと考えていた。そのような前提を持っている。しかし、それは必ずしも良いことは言い切れない。実際、次に活かそうとすることを10個出したとしても、実際は全てを実行することはできない。

10のうち一つもできないのであれば、一つをしっかり自分の中で咀嚼して、次に確実に生かすほうが良いのかもしれない。学びや気づきを生み出すこと自体が面白く、いつの間にかそれ自体が主な目的となっていたようだ。

さらに一つを深掘りしていくなら、その学び(意見)には背景に問い(論点)がある。

先ほどの例で言えば、

(問い)顧客が安心して利用開始するには何が大切か
 →(学び)顧客がテストできる期間を確保できるようにした方が良い
  →(問い)顧客がテストできる期間を確保できるためには何が必要か
   →(学び)契約関連を早めに済ませること  

こういった問いを認知できれば、今回の学び以外の意見を考えることができる。

一粒で二度美味しい学びをしたいものである。