サナフミのラーニングジャーナル

実践からの学びをまとめています

【茶道】枝葉ではなく幹を意識する

重心は目に見えない、だからこそ意識して感じることが必要だ。

今日も茶道の稽古があり、茶筅飾りのお手前をした。やったことがある手前であり、難しさを感じることはなかった。しかし、稽古の途中、具体的には、左手で水指の蓋を立てかけ、右手で柄杓を取ろうとした瞬間、違和感を持った。違う言葉で表すなら、不安定感とも言える。

バランスを崩したわけではないが、柄杓を取るために上半身全体でバランスを取る必要があった。その原因は、左から右に重心が移った際、柄杓を取ろうとする右手、掌に近い部分に重心が行きすぎたからだと考えている。

普段あまり意識しないが、身体を動かすとき、身体は「根っこの部分」足で言えば、股関節周り、手でいれば肩関節から動いている。決して脚や腕だけが動いているわけではない。

そして、お辞儀をするときをイメージして欲しい。美しく礼をする人は、腰から屈体している。頭だけペコっと下げる姿は美しくない。身体の中心に近いところに意識を持って体を動かすと、さまざまな所作が安定し、美しくなる。

今日のお手前も、まさに手先ではなく腰を意識する必要があった。つまり、左手で蓋を置いたのち、身体の中心(特に腰)を意識し、重心を正座をしている身体の真下に持ってきて、そこから右手で柄杓を取るようにすれば、安定し、美しい所作になる。左から右に重心が移るのではなく、左手、右手どちらを動かすときも、極力中心から重心を動かさないことが好ましい。

身体の回転動作と腕(特に肘関節の伸縮)によって、実現したい動作に適した動きを意識的に行えるようになるのが理想である。が、そんな日が訪れるのであろうか。先は長い。

偉そうに言語化しているが、全くもって体現できる自信がない。日々精進である。