サナフミのラーニングジャーナル

実践からの学びをまとめています

【マインド】失敗することは、人を許す心作り

自分が完璧な人間ほど、他人を許容できる範囲が狭くなる

きょう、約束をすっぽかしてしまった。正確には約束の時間が過ぎてから事に気づき、連絡をしたのだが、それにしても約束を果たせなかったことに変わりはない。

そんなこと今までになかったのに、と思う一方、そんなこともあるよね、と考えている自分がいる。ここのところ失敗続きで多少、心の変化があらわれているのかもしれない。若かり20代の頃は失敗する自分も許せなかったし、相手にも効率や正しさを求めてきた。「使える人」「使えない人」などという単一の尺度に人を当てはめていたようなところがあった。

しかしながら、自分一人ではどうにもならない領域が増えてくるにつれ、自分の至らなさ、できない場面に向きあわざるを得ないことが多くなる。そうなってくると今までできていた当たり前のことができなかったりする。ついこの前もそうである。他人のことを考えていたら、自分のことを間違える、という状況だ。

そんなこんなを繰り返すと、そりゃ誰だって間違えるよね、と心の底から納得して、達観してくるような感覚になってくる。それは自分自身に対しても同じである。精一杯やっていることを認め、結果的に失敗してもそれで良いと思える。これは強がりではなく、本当に受け入れられるようになる。

もちろん他人に対しても、「なぜこんな当たり前のことができないのか」と怒りを感じることが少なくなる。他人の当たり前を自分ができないこともあると、考えるから、相手に求め過ぎないようになる。もちろん、仕事であったら任せたことをしてもらわないと困るわけであるが、いつも100%の結果を返してくれると期待してはいけない。相手は自分と同じ人間であることを忘れてはならないのだ。

自分だって最初からできたわけではない。誰かのおかげでできるようになったのだ。
その恩を今目の前のできない人に返そう。それが真の恩返しとなる。