サナフミのラーニングジャーナル

実践からの学びをまとめています

【英語】耳をチューニングする

人は話すとき、それぞれのリズムとメロディを持つ

今日は通訳のオンラインレッスンにて、英日通訳をしたとき、自分の変化を感じた瞬間があった。最初はいつものごとくネイティブのスピードに振り落とされ、文頭から聞き取りができない状態であった。そもそも人の話を喋り出しから100%集中してきく習慣はない。かなり意識しないと冒頭部分は聞き逃してしまう。

さて、話を戻す。

その全く聞き取れない状況で、シャドーイングをするように、と講師から指示があった。その際、話者になったつもりでマネをしてくださいとも言われる。何度か聞く中で、真似をしていると、アクセントや発音などはもちろんであるが、音楽のようなリズムやメロディを感じた。

これは、以前から音楽と英語は共通であると感じていたが、今日は、そのリズムやメロディが、話者の個性から生まれると気づいた。考えてみれば当たり前の話であるが、人によって英語を話すリズムや発音は異なる。その結果生まれるメロディも違う。

だからこそ、その話者が奏でる音楽(英語)に耳をチューニングする必要がある。クラシックを聴く時と、アニソンを聞く時では聞き方(楽しみ方)が違う。フルートの音を聞く耳でいたら、いきなり声優さんのハイトーンボイスが聞こえたら、おそらく聞き取れないだろう。

思っている以上に、意識は大切である。どういう前提を持って待ち構えるのか。どんな文脈になるかを予測するか。そういった背景によって、自分の認知は変わる。耳をチューニングするとはいわば、自分の認知の前提を意図的に変化させることかもしれない。

この人はこんな話し方をする。音程やリズムはどんな感じか、イメージする。そのイメージの中で、音を聞いてみると、きっと今までより良く聞こえてくるはずだ。その練習として、話している音声を真似するシャドーイングが有効なのであろう。

これは英語に限らないかもしれない。他人の話をよく聞こうとするときは、その人の声に自分の耳をチューニングしたら良い。きっと、今まで聞こえてこなかった音が聞こえるはずだ。