サナフミのラーニングジャーナル

実践からの学びをまとめています

【マインド】ただひたすら聴く

はたして日頃、どれだけ人の話を聴くことができているだろうか。

今日はやたらと人の話を聴く日であった。人生の先輩しかり、後輩しかり、年齢、立場さまざまな人の話を聴いた。ちょっと聞いてよ、的なものが多く、予定していたものではない。それでも自然と話を聞く立場になっているのが、自分の性のように思う。

その中でも、ともすれば聴いているふりになりやすいのが、後輩の話である。自分も悩み、乗り越えた経験について、今後輩が悩んでいることは多い。同じ立場にいた身からすると、痛いほど相手の気持ちがわかる。そして、解決策を提示したくなる。自分の経験を語りたくなる。その「したくなる」気持ちを抑え、聴き続けるのが想像以上に難しいのだ。

今の自分だからこそ、納得し、理解できていることは多い。人は悩んでいた当時の状態には戻れないので、自分は共感しているつもりでも、相手からしたら、あなたに何がわかりますか、という気持ちになるかもしれない。

結局、相手は解決策も、先輩の経験談も求めていないことが多い。ただ、モヤモヤしている気持ちを聴いてほしい、これでいいのかなと悩んでいることを話したい、それだけであることも多いと感じる。だから、ただひたすら「聴く」だけで良いのだ。

これは知識や経験が増えるほど、難しくなる。相手に「そんなこともわからないのか」と無意識に見下すような気持ちが生まれやすく、純粋に話を聞きにくい心境になる。そして、そのような気持ちは相手に伝わる。聴いてもらえていない、と。

失敗経験を話すと良い、というようなノウハウはあるが、タイミングを間違えれば、逆効果になることだってある。いや、タイミングというより、そういったテクニックでどうにかしようと考えているスタンス自体が「聴く」よりも何か「言う」ことに焦点を合わせている。

年下や立場の弱い人に対してほど、自分の器量が表れる。ただ、ただ話を聴こう。